2016年4月28日  
 

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人民網日本語版>>政治

米国の「航行の自由」は実際には「横暴の自由」 (2)

人民網日本語版 2016年04月28日15:02

これらを考えると、中国海軍が称賛されるのは当然だ。だが米軍高官は称賛の中に「私的な思惑」をはさむべきではないし、CUESを自らがほしいままに振る舞うための弁護に用いるべきではない。

ヒッチコック司令官は取材で「米国は昨年から中国が領有権を主張する島・礁周辺で軍艦を航行させ、『航行の自由』を示している」と言い立てた。ヒッチコック司令官は南中国海の領有権問題で特定の側につかないとの米国の以前からの立場を重ねて表明したが、米国の行動は「過度の領有権主張」に挑戦するものであるとも表明し、矛先を中国に向けた。そればかりか米国防総省は年次報告で、米軍が昨年中国、インド、インドネシアなど13カ国・地域を念頭に置いて「航行の自由作戦」を行ったと説明したうえ、中国に対する行動は排他的経済水域(EEZ)上空の中国側の管轄権、および防空識別圏によって飛行を制限する中国側の手法に挑戦するものだとした。

米側の言動は「航行の自由」の本意に背き、CUESの精神にも違反している。CUESは国際的に一致して認められた規則を基礎に制定されたものであり、地域各国海軍の信頼醸成措置構築を促進し、平和時期における各国海軍による軍事行為の誤解や誤った判断を減らし、海空の不測の事故を回避し、地域の安全・安定を維持することが目的だ。だが米国は最先端の軍用機・艦艇を派遣し、南中国海で武力を誇示し、南中国海の軍事化を推し進め、CUESの要となる意義に公然と背いている。米国版の「航行の自由」は実質上「横暴の自由」であり、CUESの保護を受けるべきではない。

中国はASEAN諸国と協力を通じて南中国海の平和・安定を維持すべく尽力している。米国は建設的役割を発揮して、中国と同じ方向に向かうべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2016年4月28日


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