首位の南京を例に挙げると、収入と消費のバランス、料理の種類、グルメ評価、グルメに対する需要など各方面で、かなり大きな優位性を備えていることが、データから明らかになった。
たとえば、南京の飲食店評価コメント指数は94と、飲食店の質は全体的に高かった。また、グルメに対する需要の指数は96と、南京市民の美食に対する需要は、他都市の市民を上回っていた。団体購入やデリバリーなどオンラインサービスの便利さを表す指数は97、飲食業のオンライン化が進んでおり、北京や上海などネットビジネスが発達した一線都市と肩を並べるレベルだった。食いしん坊の食事に要するコストは相対的に低く、2015年都市部住民可処分所得にもとづく計算では、外食の回数は1千回を上回り、同省の蘇州に続いた。
●伝統的美食都市のランクが低い理由:人口の割に飲食店が少なく、料理の種類が単一的
意外なことに、重慶・成都・西安など伝統的美食都市のランキングは、それぞれ第66位、第28位、第35位と、いずれもトップ10から漏れた。報告によると、これらの都市は、料理の種類が比較的単一的で選択肢が少ない、経済レベルが低く飲食消費力にマイナス影響が及んでいる、人口基数が大きすぎるため飲食の需給バランスが悪い、などの要因が積み重なり、各都市の食いしん坊幸福感の足かせとなっている。
●その他のデータ
上海の食いしん坊、半数以上が「30分以上並ぶ」
報告によると、北京・上海・広州など一線都市の食いしん坊の選択肢は極めて多い。だが、評判が高い飲食店では、かなり長時間並ばなければならず、待ち時間コストがあまりにも高いというマイナス点がある。例えば、予約客と列に並ぶ顧客の待ち時間から総合的にみると、上海・広州・北京・深センは軒並み上位に入っている。待ち時間コストが最も高い上海の場合、上海の食いしん坊の55%は、「美食のために並ぶ時間は30分以上」と回答している。