北京師範大学新聞伝播(ジャーナリズム・コミュニケーション)学院は、このほど開催された「中国文化ネットワーク伝播トップフォーラム」において、「2016年中国ネット民デジタル閲読状況調査報告」を発表した。報告から、中国人の閲読習慣と閲読行為には、大きな変化が生まれていることが明らかになった。ネット民の7割以上は、「毎日携帯端末で1時間から3時間閲読する」と答えた。また、Kindle端末など専用の電子書籍リーダーを利用して、毎日3時間以上読書をするという人も多かった。人民日報が報じた。
デジタル閲読のコンテンツの出所については、「微信(Wechat)公式アカウントの情報あるいはモーメンツでシェアされたもの」が51.8%と過半数を占めた。続く第2位は「ブラウザのウェブサイト」で約30%。性別による違いを加味すると、男性は、「ニュースアプリ」、女性は「微信や社交アプリ」と「文学サイト」が多かった。
閲読の今後については、回答者の62.7%は、「デジタル閲読は、遅かれ早かれ、紙による閲読に取って代わるだろう」と予想、一方、「デジタル閲読が紙による閲読に取って代わることはあり得ない」と答えた人は37.3%だった。このほか、年齢が若くなればなるほど、「デジタル閲読が紙による閲読に取って代わる」と考える傾向が高くなった。回答した20歳以下のネットユーザーのうち、「デジタル閲読は、遅かれ早かれ、紙による閲読に取って代わるだろう」と答えた人は82.9%に達した。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月16日