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日本のオタクはすでに死んでいる ? (2)

人民網日本語版 2016年06月20日15:50

第12回中国国際アニメ祭で記念写真を撮る参加者(4月27日撮影)。

実際には、オタク同士でのコミュニケーションが活発で、オタクは孤独な存在ではない。「オタキング」と呼ばれる日本のオタク評論家・岡田斗司夫は、著書「オタク学入門」で、マンガ雑誌の編集者・大塚英志が1992年にオタクを対象に実施した調査に触れ、「オタクは友人の数が普通の人よりも多く、社交的で、エンジニアや医師が多い」としている。

また、「日本は、子供に自由で寛大な文化が伝統的にある。そのため、マンガという子供向けの文化が日本では大手を振り、社会的にもアニメ文化が容認されているだけでなく、かなり多くの大人もオタクとなっている。一方、米国など、子供に対する干渉や教育を比較的重視している社会では、大人向けの知識や価値観が子供に伝えられ、子供向けの文化が広く伝えられることはない」との見方を示している。

バンコクで開催されたアニメ展(4月29日撮影)。

さらに、「オタク文化というのは『江戸時代の消費者文化』である職人文化の正統な後継者であり、その特定の分野で熟練した技術は、人を敬服させ、自主性に満ちている。オタクの『美』を創造し、楽しみ、伝えるという向上心は、過度であるだけでなく、普通の人と比べると、滑稽で、不思議なほど」としている。

このような文化が欧米やアジア諸国などにも進出し、しかも日本と同じく大人気となっている。しかし、岡田氏は、お気に入りのアニメを家で数日間見ただけで「オタク」の仲間入りができる今の時代、「職人文化」を継承するオタクたちの精神は消えかけているとし、「オタキング」としての彼の定義に基づき、「オタクはすでに死んでいる」との結論を下している。 (編集KN)

「人民網日本語版」2016年6月20日


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