その他のメーカーは販売の変動ぶりがそれほど大きくなく、日系ブランドでは日産、マツダ、ホンダが6月に中国販売台数で軒並み同月の最高を更新した。排気量の小さい車種に対する減税政策と密接な関連があるとみられる。東風日産の順位は先月の5位から4位に上昇。傘下の主力車種「シルフィ」の売り上げが好調だったこと、日産全体で販売台数が前年同月比17%増加したことが背景にある。トヨタは6月の総販売台数が同3.4%減少し、今年に入って初めて前年同月の水準を上回った。これは傘下のコンパクトカーの売り上げが落ち込んだことと関連があると考えられる。
6月には吉利がベスト10入りし、中国ブランドにとってうれしいニュースとなった。好調な売り上げを達成できたのは、傘下の「ヌル」や「エムグランド」の伸びと一定の関係がある。吉利で最も人気があるエムグランドのリニューアル車は今年6月だけで1万6969台を売り上げ、前年同月比46%増加した。またヌルのSUV車(スポーツ用多目的車)が8142台に達し、5月は6049台、4月は4002台だったので、毎月2千台前後増えたことになる。
6月には自動車市場全体で売り上げが大幅に増加し、各メーカーの上半期増加ペースは予想と一致し、一部のメーカーは中間目標を達成した。また今年6月末以来の長江流域などでの深刻な洪水災害を受けて、自動車市場も停滞を余儀なくされたが、災害後には需要が回復し、買い換え需要も伸びると予想される。そこで今後2カ月間は小売・卸売の急速な増加傾向が大きく制約されることはないとみられる。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年7月12日
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