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2016年7月15日  
 

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ヒットメーカー坂元裕二「逆に反感を買うため若者には合わせない」 (2)

人民網日本語版 2016年07月15日11:23

「最高の離婚」

中国で離婚や別居などをテーマにすると、トラブルだらけで、ケンカのシーンが絶えなくなる。しかし、「最高の離婚」では、感情的になっているシーンは全くなく、生活におけるちょっとしたことや登場人物の発言には、「悟り」が感じられ、それが最大の見どころとなった。坂元さん自身が定義しているように、一つのシーンにおいて、登場人物の会話を通して、見えない感情の流れを表現するというのが、彼の作風だ。現実をテーマにしたドラマにおいては、現実味のある生活のちょっとしたことや個性ある言葉などが、ユニークで生活感のある登場人物を形作っていく。それは、トラブルやケンカに満ちたストーリーを作るより大切なことだ。なぜなら、個性的な登場人物には、衝突がつきもので、自然と見所が増えるからだ。

坂元裕二さんの新作「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」。都市で一生懸命生きる若者の姿を描いており、2016年版「東京ラブストーリー」とも呼ばれている。

坂元さんはこれまでに、母性をテーマにしたドラマ「Mother」や結婚と愛について考える「最高の離婚」、男女差別をテーマにした「問題のあるレストラン」などのドラマを手掛けてきた。これらの作品では、「カンチ」と「リカ」のような一途な愛は描かれていない。そして、社会にある大きな課題の前に、愛は淡白になっている。このような作風の変化について、坂元さんは、「年を取ったから」と笑いながら語り、「ここ数年、僕の作品は、『重い』、『暗い』と言われてきたが、今後はもっと重くて暗いテーマにもチャレンジしたい。ドラマは、視聴者が、現実の問題や自分の置かれている立場について考えるよう促すべき」との見方を示した。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年7月15日


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