ブラジル・リオデジャネイロで開催される夏季オリンピック(リオ五輪)は、開幕まであと1週間に迫ったが、このスポーツの一大祭典は「治安問題」に悩まされている。北京青年報が伝えた。
陸上110メートルハードルの史冬鵬選手が今週、リオのホテルに入ろうとしたところ、不法の輩に騙され、一行の荷物は翼が生えたようにどこかへ行ってしまった。映像の記録をみると、計画的な強盗事件だ。
北京時間の29日早朝にインターネットで伝えられたところによると、中国反ドーピングセンターのスタッフ4人が現地の空港からリオの五輪村に向かい、車を下りて安全ゲートを通過しようとした際、拳銃を持った者が現れて、荷物とパスポートをすべて奪われたという。
現在の状況に基づき、外交部(外務省)と駐ブラジル中国大使館はブラジルを訪れる中国国民に安全対策を強化するよう呼びかけている。ブラジルでは現在、強盗事件が頻発しており、これまでに選手、代表団関係者、メディア関係者、観光客を含む中国国民が強盗の被害に遭ったり、銃で脅されたりする事件が多発しているという。
同部領事司と同大使館はブラジルを訪れる中国国民に次のように呼びかける。スラム街や人気のない場所に行かない。一人で行動しない。ネックレスや高級時計を身につけず、歩くときは携帯電話を使用しない。おかしな状況になったら警戒感を怠らず、知らない人や少年のグループに後をつけられた場合は、できるだけ人の多い場所に移動したり商店など人目のある場所に入るなどして危険を避ける。強盗に遭った場合は、冷静さを失わないようにし、犯人と争ったり体を接触させたりせず、身の安全を確保できる範囲で犯人の特徴を覚えておき、危険が去ったことを確認できた段階で警察に通報する。パスポートを奪われた場合は、速やかに警察と大使館に連絡する。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年7月30日
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