ある調査によると「就寝前」、「休日」、「仕事の休憩時間や通勤通学時、出張の合間」が読者にとって主な読書時間になっていると言う。ここから読書時間が細切れ化してきていることがみてとれる。
目にすることができるものは以前と比べ増えたが、記憶に残るものはだんだん減ってきている。細切れの読書では、読んでも、すぐに内容を忘れてしまうという事態が生じる。もし継続的に情報を整理できないのであれば、それを蓄積することはできない。「もし細切れの読書をメインの知識蓄積方法にしてしまったら、毎日をとても空虚に感じるだろう」と語る中信出版集団の緑茶副編集長は読書の細切れ化について「90後」は自分の隙間時間をしっかり自主管理し、集中して読書する時間を確保するべきだとコメントした。
電子書籍を好み、音声読書も流行
「90後」は現状、読書のデジタル化を最も受け入れている層である。
今年の第十三次全国国民閲読調査では、2015年、中国人は毎日平均6.82分電子書籍リーダーを使用して読書しており、2014年の3.79分よりも3.03分増えていること示している。毎日タブレットに触れる時間が12.71分で2014年の10.69分よりも2.02分増加している。アマゾンが発表した、2016全民閲読調査レポートでも、電子書籍は持ち運びが便利で、価格もリーズナブルで、使いやすいことから、56%のインタビュイーが電子書籍は読書量を増やしたと答えており、9割近くのインタビュイーが今後さらに電子書籍を読んでいく予定だと答えた。
しかし、読了率からみると、電子書籍はまだまだ足りないところがみられる。調査によると、活字で読む場合、半数以上のインタビュイーの読了率が50%以上なのに比べ、電子書籍の場合は、44%のインタビュイーが読了率50%以上だった。
また、音声読書も一部「90後」の読書方法の一種である。「(暗い場所など)読書環境が目にあまり良くない場合は、音声読書を利用している。でも面白い本でないと、聞いてるうちにうとうとして眠ってしまう」と北京でアルバイトをしている「90後」の柳素素さんは言う。ちなみに彼女が最近聞いているのは「Ode to Joy(原名:「歓楽頌」)」だそうだ。(編集TK)
「人民網日本語版」2016年8月15日
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