このような状況から、施工側は「精密かつ正確なマイクロ爆破」技術を採用し、発破振動速度を毎秒わずか0.2センチメートルに抑えた。これは、自動車1台が通り過ぎる場合に相当し、文化財を破損する危険性は生じ得ない。地下わずか4メートルの地点にある青龍橋駅では、トンネル採掘法として「発破せず開削する」方法を採り入れた。また、長さ約40メートルのトンネルは文化財を保護するために、100%人間の手と機械だけに頼って開削が進められた。
○厳寒・大砂嵐地域に敷設される時速350キロの高速鉄道 世界初
1905年9月4日、中国初の自主開発・建設による鉄道「京張鉄道」が着工した。その後100年あまり経った今、京張高速鉄道は世界初の設計時速350キロメートルに達するバラスト(小石)軌道高速鉄道となる。同時に、世界で初めて厳寒・大砂嵐地域を設計時速350キロメートルで走る高速鉄道となる。
これ以外に、京張高速鉄道の建設プロセスでは、さまざまな「記録」が打ち立てられた。施工側は、施工において、一連の「通橋(2013)2321」軌道支持梁を開発した。これは、世界で初めて時速350キロメートルのバラスト軌道鉄道の標準梁型となった。また、橋梁の建設時に今の交通運行に対する影響を減らす目的で、「架台(鉄道を支える構造物)可動」の施工方法を採用し、国内で径間長が最も長く、容積トン数が最も大きい高速鉄道架台可動橋となる。
さらに、京張高速鉄道八達嶺長城駅は、最も深い所で地下102メートル、地下建築面積は3万6千平方メートルと、世界最大・最深の高速鉄道地下駅となる。駅の両端を横切るトンネルの開削径間は32.7メートル、国内最大の単径間長を誇る地下鉄道トンネルとなる。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年9月29日
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