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「ごちゃごちゃした都会を離れて、美しい自然の中で生活したい」。これは、離島に引っ越す人たちに共通する思いだ。現在、日本では、「移住ブーム」が起きており、多くの人が田舎へと移動している。「島」はそのような現象が起きている典型的な場所で、八重山諸島で最も人気の石垣島を例にすると、毎年5000人が移住して来る。一昔前の人々が、「東京の名門大学に入学し、一流企業に就職し、大都市で家族と共に住み、裕福な生活を楽しむ」というのを目標にしていたのとは違い、今の日本の若者は田舎での生活にあこがれている。さらに、移住を資金面で援助する自治体もあり、田舎生活は多くの人にとって魅力的なものとなっている。中国新聞周刊が報じた。
日本はどれほど移住ブームとなっているのだろう?統計によると、2015年、東京を離れた人の数は37万を超え、うち20-30歳の若者が激増した。日本メディアは15年を日本の「地方創生元年」と呼んでいる。東京のふるさと回帰支援センターでは、14年の時点で専属の移住相談員を配置した県は5県だったものの、15年には29県と大幅に増え、相談に来た人も2万人と前年の2倍以上になった。
その理由には、日本政府が移住を大々的に推奨していることのほか、東日本大震災の影響で、子供のいる家庭が首都圏から「避難」したいという思いに駆られている点も挙げられる。また、自分の好きな生活スタイルを選びたいという若者も増えている。一昔前の人々が、「東京の名門大学に入学し、一流企業に就職し、大都市で家族と共に住み、裕福な生活を楽しむ」というのを目標にしていたのとは違い、首都圏で成長した優秀な若者や、海外経験豊富な若者などは大自然に囲まれた田舎で生活しながら、自分らしさを見つけ、仕事もしたいと願うようになっている。
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