仲間集めて定期的に広州で「お宝探し」
中国の文化財との「縁」について、鳥居さんは、「若い時は貧乏だったため、望んでいるような生活はできなかった。約20年前、懐が寒く、今のように気に入ったものを好きに買うことはできなかった。必要なものを買う時は、安い物が売っていることで有名だった中華街に行ったものだ」と笑いながら話した。
そして、ほほ笑みながら、「当時の中華街は、中国から来たばかりの移民がたくさんおり、生活費の足しにするために、故郷から持ってきた物を安く売っていることがあった。私も、建盞、黒釉、白瓷の食器などを買ったことがある。これらは美しく味わい深いものであり、大切にしてきたので今でも使える。あの頃から、中国にずっとあこがれ、行きたいと思っていた。こんなに美しいものを作れる民族はどんな人達なのか見に行きたいと思っていた」と語った。
中年になったころ、仕事も安定し、経済的にも余裕が出てきたため、鳥居さんは妻と共に、遠くへ旅行に行くことができるようになった。そして、念願がついにかない、広州の店に行って、「身分不相応」な文化財や工芸品もたくさん買ったという。
「好きだから、次から次へと買ってしまい、すぐに家が文化財や工芸品であふれ、置き場がなくなってしまった。当時、同じ趣味を持つ地元の人が私のコレクションを見によく私の家に来て、『どこで買ったのか』とよく聞いていた。それで、6年前、思い切って自宅近くに文化財を売る店を開いたほか、時々、日本の友人を連れてお宝探しに広州へ行っている」と鳥居さん。
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