夢実現させるためにはるばる日本へ
中国で経済発展が早かった広東省や深センに移動して起業するのがブームとなっていた92年、多くの外資系企業が深センで資金を投じて工場を建設していた。李さんは、深センなら、得意な日本語を生かせる仕事があると考えた。
南方地方で6年働き、日本で働いている友人に何度も日本で働くことを誘われるようになっていた李さんは、妻と相談し、夢を求めて98年に日本に引っ越した。そして、李さんはある鋼鉄関係の会社で働き、妻は寿司屋でアルバイトを始めた。
「経験がなく、初めは大変だった」と李さん。8年奮闘して、生活がようやく落ち着き始めたものの、出費は膨らむばかりで、二人は夢を実現させるために動き始めた。「妻は料理が得意。アルバイトは大変なので、中華料理店を開くことにした」と李さん。
06年6月10日、李さんの妻の名にちなんで名付けられた中華料理店「蘭梅」がオープン。妻は日本語がほとんど話せないにも関わらず、料理を作って、接客もこなしたりと、とても忙しくしていたため、李さんは思い切って仕事を辞めて、妻と一緒に中華料理店を切り盛りするようになった。このように、李さんは夫婦で一緒に仕事に奮闘するようになった。
少しずつ顧客が増えても、李さんは初心を忘れず、「この店で中華文化を伝えよう」と決めた。李さんの妻は、日本語は苦手でも、古筝(こそう)や伝統演劇・川劇の瞬時に瞼譜(隈取)を変える技巧・変臉(へんれん)が得意。李さんは、「自分たちの行動で、これからも多くの人に中国文化を伝えたい」と語った。 (編集KN)
「人民網日本語版」2016年12月8日
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