米国の関係者が中国は世界貿易機関(WTO)のルールを遵守していないと述べたことについて、外交部(外務省)の陸慷報道官は25日の定例記者会見で「WTO加盟国がWTOのルールを遵守しているか否かはWTOの枠組で判定する必要があり、どの加盟国も一方的に裁定できるものではない」と表明した。
【記者】報道によると、米国の在香港総領事は24日「中国はWTOのルールを遵守せず、米国の利益を損なっている。中国は自らの経済規模と国際経済での成功から、世界貿易のルールを無視できるとの考えを抱いた。われわれは中国が改め、WTOの枠組と米中二国間交渉での約束を遵守することを望む」と述べた。これについてコメントは。
【陸報道官】米側がWTOのルールの遵守について語りたいのは良いことだ。
この2日間ジュネーブのWTO内で行われている議論から、米国がWTOのルールを遵守し、WTOを中核とする多角的貿易体制を維持することを、数多くのWTO加盟国がどれほど望んでいるかが見てとれる。
中国がWTOのルールを遵守しているか否かについて、遵守していないと米側が言うのなら、具体的証拠を示せばよいのではないだろうか。WTO加盟国がWTOのルールを遵守しているか否かは、WTOの枠組で判定する必要もあり、どの加盟国も一方的に裁定できるものではない。中国はWTO加盟以来、加盟国の義務を厳格に履行し、WTOのルールを遵守し、常に多角的貿易体制の積極的な参加者、揺るぎない支持者、重要な貢献者であり続けてきた。実際、中国の発展の成果は、まさに国際ルールを遵守したことと、中国国民の勤勉な労働及び努力奮闘の結果だ。
中米間の経済・貿易分野における溝は二国間の協議によって解決が可能であり、共に参加する多国間の枠組で処理できるものもある。しかし、単独な一存で決める一方的な解決は受け入れられない。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年4月26日
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