端午節(端午の節句、今年は6月18日)が間近に迫り、連休の旅行先がますます多様化している。複数のオンライン旅行会社(OTA)が明らかにしたところによると、今年の端午節連休は父の日にぶつかり、大学受験を終えた高校生も夏休みの旅行に出かけることから、旅行市場には「家族旅行」、「パパとママの旅行」、「卒業旅行」などさまざまなトレンドが相次いで現れているという。注目すべきは、今年の国内旅行では「一帯一路」(the Belt and Road)の沿線にある都市が人気だということだ。特に寧夏回族自治区、青海省、雲南省、福建省などの都市の人気が高い。また夏休みはもともと家族旅行の人気シーズンであることから、テーマパークやリゾート避暑地などにも旺盛なニーズがあるという。「北京商報」が伝えた。
OTAの途牛旅遊網の関連部門責任者は、「モニタリングデータをみると、中国西部地域の甘粛省、青海省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、西蔵(チベット)自治区の人気が特に上昇している」と話す。同じくOTAの「Lvmama.com」旅遊網の責任者も、「毎年夏は北西地域観光のゴールデンシーズンだ。莫高窟、青海湖、チャカ塩湖などの観光地は一年で一番美しいシーズンを迎える。当社サイトのデータをみると、今年の端午節連休期間には、北西旅行の人気が明らかに上昇しており、前月比上昇幅は50%を超えた」と話す。
端午節の国内旅行の目的地の選択では、年代ごとの違いが徐々に際立ってきた。OTAの携程旅行網の責任者は、「中高年の観光客は相対的に時間にゆとりがある。よってシルバー族は北京、三亜、九寨溝、桂林、昆明などの観光地に集中する。特に九寨溝は、地震からの復興を経て再び大勢の観光客を呼び込むことが予想される。また『70後』(1970年代生まれ)と『80後』(1980年代生まれ)は現在人気の旅行目的地を選ぶことが多く、中でも成都や広州などのレジャー都市では観光客の増加が目立つ。『90後』(1990年代生まれ)は『ネットで人気の目的地』を選ぶ傾向が強い。このクラスターでは、ショート動画で人気になった西安や重慶などを選ぶ割合が上昇しているからだ」と説明する。
また好調な人民元相場、直行便の増加、査証(ビザ)の優遇措置拡大などにより、端午節連休に海外旅行に出かける人が目立って増えている。今年の端午節では、バリ島、プーケット島、モルディブ、サイパンなどの快適な南の島が主な人気旅行先となっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年6月14日
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