心臓(心血管)疾患は、人々の生命と健康を脅かす最大の要因と言える。患者は死亡前に明らかな痛みを覚えることはないが、実はその心拍波形には2−3日前から変化が生じている。記者が2日、「東南大学―レノボ」ウェアラブル心臓・睡眠・情緒スマート監視制御共同実験室学術委員会から得た情報によると、新型心電観測制御服は24時間にわたり心拍波形を観測し、スマート診断アルゴリズムにより心臓病による死亡を数日前に警戒できるという。科技日報が伝えた。
毎年の心血管疾患による死亡者数は、世界の死亡者数全体の29%を占めている。中国の心血管患者は2億9000万人で、死亡者5人のうち2人が心血管疾患が原因となっている。
東南大学とレノボが共同開発したスマート心電服には、主に3リードや12リードなどの種類がある。最小のものはベルトほどの大きさで、これにはウェアラブル電極、センサー、柔軟な電子回路が含まれる。スマート心電服とクラウドデータバンクをコネクトし、使用者の心電波形・心音・血圧・呼吸などの生理信号がリアルタイムでクラウドデータバンクにアップされる。複数のバイタルサイン情報の特徴抽出と異常識別アルゴリズムを通じ、機械学習とディープラーニングに基づく疾患リスク信号スクリーニングを通じ、心臓・睡眠・情緒などの情報をスマートに判断する。
共同実験室主任、東南大学計器科学院の劉澄玉教授は、「心臓病患者の死亡から8時間前は、発見と治療の黄金の時間帯と言われているが、死亡から2−3日前にはすでに心電波形に変化が生じている。24時間のオンライン観測及びスマート診断により、患者に早期警戒を提供できる。スマート心電服の心房細動、急死などの早期発見率は95%以上に達する。すでに江蘇省人民病院で試験的に臨床応用されている」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年7月3日
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