〇運動仲間ができることも大きなメリット
運動系アプリの普及は、人々のライフスタイルに少なからぬ影響を及ぼしている。多くの都市では、若者同士の挨拶はもはや「ご飯食べた?」ではなく、「今日はもう走った?」に変わった。現在のフィットネス・トレーニングは、身体を鍛えるだけではなく、一種の社交スタイルであり生活様式となっている。
各種運動系アプリの特徴はさまざまだが、それらは全て、コミュニティでのシェア機能を備えており、利用者にそこで交流するよう奨励しているという共通点がある。利用者はイラストや文章を織り交ぜ、思う存分シェアすることができる。新しいトレーニング機器を見せびらかすこともできるし、フィットネスの収穫や成果を披露することもできる。時には、自分の運動メニューを皆にお勧めして、多くの「いいね!」を獲得することもできる。
ライブ配信を組み合わせた形の運動系アプリもある。例えば、ランニングでは、ランナーは走る前に、微信(WeChat)や微博(ウェイボー)などのSNSにライブ配信するよう準備しておけば、閲覧者は、そのランナーのリアルタイムの走行データや走行ルートを見ることができる上に、ランナーと随時インタラクティブ交流をすることができる。多くのスポーツ愛好者は、このようなインタラクティブ活動やシェアがスポーツを味気ないものから楽しいものに変え、同じ趣味を持つ多くの仲間を得ることができると考えている。運動はもはや、身体を鍛えるだけではなく、精神面にも影響を及ぼすものとなり、人々は、ある種全く新しいライフスタイルの時代を迎えようとしている。
しかし、運動系アプリによってもたらされる「手軽さ」を得る一方で、「スポーツ障害」を起こすことにも注意しなければならない。ある利用者によると、アプリのフィットネス動画は、非常に詳細な解説はついているが、各動作を行う時に注意事項まで丁寧には言及されていない。さらに、身体的能力という点にフォーカスすれば、たとえ同じ動作をしても、人によって身体的状態が異なるため、運動の過程や効果も違ってくる。もし自分に合わない運動を選ぶと、「スポーツ障害」を引き起こす恐れがある。ある業界関係者は、「クラウドプラットフォームを構築して専門家を集め、スポーツ愛好者に対して的確なフィットネス指導を行うことが、運動系アプリの今後の発展方向のひとつとなるだろう」との見方を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年7月30日
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