中国出口(輸出)信用保険公司(中国信保)は北京で11日、2018年「国家リスク分析報告」を発表した。人民日報海外版が報じた。
同報告は、中国信保が政策性金融全方位型サービスをめぐる中国国内の商品・サービス・資本および技術輸出によって、中国企業の「海外進出」を大々的に支持するために取りまとめた研究成果。報告では、「政治リスク」と「経済リスク」、「商業環境リスク」および「法律リスク」の4方面から、国家リスクに対する掘り下げた分析を行い、レーティング(等級付け)の変動原因について詳述している。また、国別や業界、企業など様々な角度とレベルから、中国企業による海外投資が直面しているリスクを指摘している。さらに、数多くの実例を提示することで、関連リスクに対する読者の理解度を高めると同時に、管理コントロールに関するアドバイスも提供している。
報告によると、2017年下半期以降の世界の国家リスク水準は一定程度上昇しており、以下の4点がその主な特徴となっている。
1.政治リスクが引き続き上昇している。
2.世界の経済発展の分化が激しくなっている。
3.金融市場リスクがさらに累積している可能性がある。
4.貿易摩擦が長期化している。
報告では、当面の海外市場リスク情勢について、「輸出企業は、輸出信用保険を十分に活用することで決済の安全性を確保し、さまざまな市場を積極的に開拓する必要がある。また、海外投資においては、職務遂行審査とリスク評価により重点を置き、海外投資保険に加入するなどの措置を講じ、リスクマネジメントを強化しなければならない」とアドバイスしている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年10月12日
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