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魯迅のミニ百科事典「魯迅日暦」が初出版 

人民網日本語版 2018年10月15日15:00

商務印書館は北京で14日、「魯迅日暦」を出版した。中国新聞網が伝えた。

「魯迅日暦」の編著者である黄喬生氏は、北京魯迅博物館の常務副館長を務める魯迅研究の専門家。黄氏は、魯迅の一生をテーマとして、魯迅の写真や手稿、郵便物、書、印刷物、印章および保存されている拓本、木版画、浮世絵などを精選し、「カレンダー」というスタイルで一冊の本に取りまとめた。読者は、この一冊で、魯迅の文学上の功績から彼のペンを武器にした「戦士」としての姿、そしてその波瀾の生涯を全面的に知ることができる。

黄氏は、「中国文化史における魯迅の意義は、彼の戦いの精神に主に反映されている。『魯迅は今やすでに主流ではなく、大きく立ち遅れている』とする人もいるが、これは、大いに注目すべき意見だ。社会の和解と調和を提唱することは、非常に大切だが、ただひたすら譲歩し、弱々しく、ずるがしこい社会の気風を生み出してはならない。魯迅のイメージは、戦士としての気質が主流ではあるが、文人気質も少なくはない。その一面だけをクローズアップすることは誤りだ。文人気質は、あっても無くてもいいような飾りではなく、無くてはならない趣であり教養だ。人々は魯迅がこの両面を兼ね備えていることを認識し、全面的に理解することを大いに期待している」との見方を示した。

中国社会科学院文学所の研究員で中国魯迅研究会の副会長兼秘書長の董炳月氏は、「この本の特徴は、時間軸の処理方法にある。2019年の365日という現代の時間軸と一つとし、もう一方で、魯迅の一生という歴史の時間軸を凝縮させ、一つにまとめている。また、この本には魯迅が生前過ごした住まいやふるさとの写真が、現在の写真と共に掲載されており、時の流れの織り成す対象的な感覚を感じることができる。『魯迅日暦』は、一般読者に社会的で世俗的な一面の魯迅を理解させる可能性を提供するのと同時に、専門家には豊富で直接的な資料を提供している」とした。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年10月15日

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