商務部(省)の高峰報道官は11日、米国、メキシコ、カナダの北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の自由貿易協定(FTA)に関する条項について、「自由貿易圏の構築は開放・包摂の原則に基づくべきであり、他国の対外関係の力を制限するものであってはならないし、排外主義であってもならない」と述べた。新華社が伝えた。
このほど合意に達したUSMCAには、3ヶ国のいずれかが「非市場経済国」とFTAを結ぶ時は、3ヶ月前までに他の2ヶ国に通知しなければならず、その場合、他の2ヶ国は6ヶ月後にUSMCAを離脱して、2国間の貿易協定を結ぶことができるという排他的な条項があり、中国を狙い撃ちしたものとみられている。
高報道官は、「中国が繰り返し強調してきたのは、WTOの多国間貿易ルールには、『非市場経済国』に関する条項はなく、加盟国の国内法の中にあるだけということだ。中国は一つの国の国内法が国際法の上に置かれることに反対し、一国の意思を人に押しつけるやり方にも反対する」と述べた。
高報道官の指摘によると、「中国は『USMCA』の関連内容について、国というのは相互の尊重、平等な話し合い、互恵・ウィンウィンの原則・基礎の上で、市場の潜在力、政策環境などの要素に頼って、貿易パートナーを引きつけるべきものだと考えている」という。
高報道官は、「中国はすべてのエコノミーが対外経済貿易関係発展の自主権をもち、互恵・ウィンウィンの協力ニーズに基づいて、中国との経済貿易関係を重視すると確信する」と述べた。
世界では最近、二国間の経済貿易協力メカニズム建設に新たな動向がみられる。高報道官はこれについて、「外部環境に生じた変化に対し、中国が最も重視するのは中国の道を歩み、中国のことをしっかりやり、引き続き供給側構造改革を推し進め、地域構造、産業構造、製品構造を絶えず最適化し、中国経済を高い品質の発展へと後押しすることだ」と述べた。
高報道官は続けて、「これと同時に、中国は引き続き貿易の自由化・円滑化と多国間貿易体制を揺るぎなく支持し、貿易パートナーとともに、グローバル貿易体制がより公平で合理的な方向へ発展するよう共同で推進する」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年10月12日
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