米国の指導者は先日ワシントンのシンクタンクで演説し、中国の国内・対外政策にいわれなき非難を加えた。米側の言論は事実を歪曲し、ほしいままに中国を中傷し、冷戦思考と「唯米独尊」式の傲慢と偏見に満ちており、中米関係に新たな暗い影を落とした。新華社が伝えた。
全体的に言って、米側の奇怪な論調にはいずれも次の4点が見られる。(1)中国の発展と中国の道を歪曲する(2)中国の対外政策にいわれなき非難を加え、世界の人々をミスリードしようと企てる(3)逆ねじを食わせ、中米関係が冷え込んだ責任を中国側に押しつける(4)中国が米国の内政と選挙に干渉していると、何の根拠もなく非難する――。
中米国交樹立以来、米側の指導者がこのように中国の顔に「システマティックに泥を塗る」のは非常に異例だ。これは勢い凄まじく、相手の責任を追及しているようにも見える。だが詳しく調べると、中国の顔に泥を塗るこうした論調は、全く何の根拠もない、是非を混同したでっち上げであり、事実の検証に耐えないことに難なく気づく。
世界最大の人口を擁する中国が、貧しさと弱さにまみれた状態から豊かになり、強くなってきたのは、中国国民の勤勉な労働の結果であり、世界各国との互恵協力のおかげであり、外国の「施しや恵み」に依存した結果では断じてない。ニューヨーク・タイムズが指摘したように、いわゆる米国が「中国を再建した」との論法は信用できず、不公平だ。対外政策について言えば、中国は終始変らずに平和的発展の道を歩み、人類運命共同体の構築を後押しし、各方面から幅広く認められてきた。どんなに悪知恵を絞って事実を歪曲し、中国の顔に泥を塗っても、正義にかなう中国が多くの支持を得ているという現実を変えることはできない。中米関係が冷え込んだのは、米国が貿易摩擦の最初の銃弾を撃ったからであり、米側こそが「最初に悪事に手を染めた」のだ。そして今、米側の指導者の発言は全方向的対中非難の色彩が強い。米側のこうした行動を両国の識者と国際世論は深く憂慮している。
「中国が米国の内政と選挙に干渉」にいたっては、さらに根も葉もない話だ。周知のように、中国はかねてより内政不干渉の原則を堅持している。これは中国の外交的伝統だ。米側のいわれなき非難は、西側の主流メディアを説き伏せるのさえ困難だ。米誌フォーリン・ポリシー、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル、CNN、ロイター通信、英紙ガーディアンはいずれも、米側の告発には証拠がないと指摘した。
それが誰であろうと事実を歪曲しようとするのは頭の無駄遣いになるだけであり、中国に対するいかなる悪意ある中傷も徒労に終わる。問題は、なぜ米国は依然として何とかして中国を中傷しようとするのかだ。多くの国際的メディアと著名シンクタンクは、ホワイトハウスが中国の顔に泥を塗るのには短期的効果から見ていくつもの考量があるのだと考える。だがより深層から見ると、これは米国人の一部の「対中不安障害」の集中的発作だ。
あらゆる「計略」をめぐらせても、米国の企てが思い通りになるのは困難だ。米側の発言に対する国際世論の皮肉は連日絶えることがなく、米側は「中国の顔に泥を塗る」目的を果たせていない。ロシアのニュース専門局ロシア・トゥデイのウェブサイトが指摘したように「ワシントンが監督を勤めるこの劇は中国を害すことができず」「北京に対する圧力はより広範な協力陣営の形成を導く可能性もある」。中国は世界第2の経済大国であり、国際社会との協力・ウィンウィンに一貫して尽力している。全方向から中国を封じ込めるのは非現実的なうえ、米側自身の利益も損なう。
現在、中米関係は再び十字路に立っている。どちらの道を選ぶかは、両国民が改めて歴史的選択をする必要がある。この選択は両国各界の利益、特に若い世代の前途と命運に関わる。17億人の中米両国民、70億人の世界の人々は、責任ある選択をするよう両国に求めている。
中国側の選択は非常に明確だ。われわれには、良い中米関係を保ち、米側と共に非衝突・非対立、相互尊重、協力・ウィンウィンの理念を堅持し、相互信頼を増進し、協力を拡大し、意見の相違を建設的方法で解決し、健全で安定し、持続的に発展する中米関係を構築すべく尽力する「一千の理由がある」。米側は何を選択するだろうか?
中米両国は来年国交樹立40周年を迎える。中米が協力すれば共に利し、争えば共に傷つき、協力が唯一の正しい選択であることは、すでに歴史が証明している。米側は誤った言論を止め、時代後れの冷戦思考を捨て、中米と世界にプラスとなる正しい選択をすべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年10月12日
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