西遊記の世界を描く3D大作「西遊記之大閙天宮(The Monkey King)」や人気タレントが息子や娘と一緒に出演するリアルバラエティ番組「パパ、どこ行くの?」の映画版、ギャンブルをテーマとした喜劇作品「澳門風雲」、ロマンチックコメディー「前任攻略」など5作品が、春節(旧正月。今年は1月31日)に一斉に封切られた。興行収入は同日だけで2億4500万元(約42億円)に上り、過去最高だった2億500万元(35億円)を大幅に超えたほか、翌日の2月1日も、中国全土での興行収入が2億1千万元(約36億円)に達した。さらに、春節前日の1月30日から2月5日までの7日間で、中国の映画の興行収入は12億4千万元(約211億円)と、春節の大型連休とバレンタインの時期が重なった2013年より7億5500万元(約128億円)も多かった。 重慶晩報が報じた。
「西遊降魔篇」(周星馳監督)の一人勝ちとなった昨年と違い、今年は、「The Monkey King」と「パパ、どこ行くの」の2作品がトップを争っている。まず、「The Monkey King」は、公開初日に興行収入1億2200万元(約21億円)の数字をたたき出し、中国映画としてのオープニング記録を塗り替えると、春節前後の同7日間の興行収入も5億4400万元(約92億円)に達した。また、公開初日の中国全土の映画館での上映率は約34.5%だった。
一方の「パパ、どこ行くの?」をめぐっては、「これは映画ではない」など批判する声も多く上がっているが、それでも順調に興行成績を伸ばしている。まず、公開初日に興行収入9200万元(約15億6400万円)と、2D映画としては「私人訂制(パーソナル・テーラー)」(馮小剛・監督)の8000万元(約13億8600万円)を抜いて、歴代トップに立つと、同7日間の興行収入も約4億2千万元(約71億円)となった。また、同作品の公開初日の中国全土の映画館での上映率は約28.5%と、「The Monkey King」には及ばなかったものの、観客動員率が約9割と、「さらば復讐の狼たちよ(原題:譲子弾飛)」(2010年)の81.19%を超えて、歴代トップとなった。そして、上映2日目には上映率が約36%となり、「The Monkey King」(約33%)を逆転した。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年2月7日