米国の3Dコンピュータアニメーション・コメディ映画「怪盗グルーのミニオン危機一発(Despicable Me 2)」が10日、お正月映画として中国で封切られ、既に興行収入が2億元(約34億円)を突破するなど好調な滑り出しとなっている。世界の興行収入が9億5千万ドル(約950億円)に達している同作品は、中国でも大好評で、興行収入がアニメ映画史上2位の9億5100万ドル(約951億円)を記録したディズニー映画「ライオン・キング」(1994年)を超えるのも時間の問題となっている。また、米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは現地時間16日、第86回アカデミー賞のノミネート作品を発表し、同作品が長編アニメーション賞と歌曲賞に見事ノミネートされた。環球網が報じた。
黄色い不思議なキャラクターが話題の同作品は、公開から3週目となった現在も他のお正月映画の攻勢をもろともせず、絶対的人気を維持している。統計によると、週末となった17‐19日の3日間の興行収入は約6000万(約10億2千万円)で、1日当たりの中国全土での上映回数も1万回以上を保っている。大ヒットの理由について、ある映画館は、レベルの高い制作技術と好評を博していることを挙げ、「昨年大ヒットとなった『クルードさんちのはじめての冒険』と同じく、同作品は生命力がとても強い。中国での興行成績は今後も伸びるだろう」と予測している。
現在、中国では馮小剛(フォン・シャオガン)監督の新作「私人訂制(パーソナル・テーラー)」や成龍(ジャッキー・チェン)主演の「ポリス・ストーリー」シリーズ最新作「警察故事2013」などが上映されているものの、ゴールデンタイムの上映回数や観客動員数の面で、同作品は他を圧倒している。業界関係者は、「爆笑のストーリーと抜群の3D效果が若い観客に人気となり、作品が伝えている『家庭』や『責任』などのプラスのエネルギーが子供を持つ若い親の間で好評を博している。そして、楽しいストーリーとかわいいキャラクターが子供の心をとらえている」とし、 「年齢層を問わないコメディ映画」が人気の秘訣であると分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年1月20日