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ベルリン映画祭が開幕、中国映画に受賞のチャンスも

 2014年02月08日16:48
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 第64回ベルリン国際映画祭が6日夜、正式に幕を開けた。70数カ国の409本の映画が各部門で放映され、そのうち20本が垂涎の的である金熊賞・銀熊賞を巡り争う。中国映画は近年、ヴェネツィア国際映画祭、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭でも良い成績を収めている。今年のコンペティション部門に選ばれた中国映画は3本に達する。ドイツメディアも、中国語映画の受賞の可能性を予想している。光明日報が伝えた。

 開幕式には審査員も姿を見せた。ベルリン国際映画祭の審査員長を務めるのは、米映画プロデューサーで脚本家のジェームズ・シェイマス氏で、中国の有名な俳優のトニー・レオン(梁朝偉)も審査員として開幕式のレッドカーペットを歩いた。英独合作映画「グランド・ブタペスト・ホテル」がオープニング作品となった。ベルリン国際映画祭は現地の作品を重視し、20本のうち4本が開催国であるドイツの作品となった。またドイツと米・仏・英などの合作映画も多く入選している。天と地の利を占めたこれらの作品は、金熊賞受賞の最も有力な候補となっている。また2009年に金熊賞を受賞したクラウディア・リョサ監督の「Aloft」、フランスのアラン・レネ監督の新作「Life of Riley」、そしてベルリン国際映画祭の常連である山田洋次監督の「小さいおうち」などが有力視されている。

 今年のベルリン国際映画祭では、中国映画もそうそうたるラインナップを揃えている。これは近年としては珍しいことだ。中国の3本の作品は、チョウ亦男監督の「白日煙火」、娄ヨウ監督 (ヨウ=火+華)の「推拿」、寧浩監督の「無人区」。「白日煙火」はバラバラ殺人事件により生じた、3人の若者の愛と贖いの物語だ。主人公は反抗的なムードの中、愛の光で相手を照らし、自分を贖った。同作品はベルリン国際映画祭に真っ先に選ばれた中国映画だ。ある映画関係者は、同作品が今年の「ブラックホース」になるのではないかと予想している。映画祭の常連である娄ヨウ監督は、郭暁冬、秦昊、梅婷などが主役を演じた「推拿」をベルリンにもたらした。同作品は茅盾文学賞を受賞した有名作家、畢飛宇の同名の小説を原作としており、盲人のマッサージ師という特殊な人々を描き、彼らの生活や愛などの苦しみを深く掘り下げて表現した。寧浩監督の「無人区」は2013年末に国内で上映され好評を博し、高い興行収入を記録した。映画祭ディレクターのディーター・コスリック氏は、本紙記者のインタビューに応じた際に、「中国の3作品が選ばれたのは、内容が良かったためだ。この3作品は私に深い印象を与えた」と語った。

 コンペティション部門の他に、約10本の中国映画がその他の部門に入選している。例えば心の拠り所を持たない90年代生まれの若者の感情を描いた「夜」、蔡明亮監督の最新作「西遊」、趙徳胤監督の「氷毒」、卓立監督の「白米炸弾客」などが含まれる。また許鞍華監督、タン・ウェイ(湯唯)主演の新作「黄金時代」も、映画祭の海外PR活動に加わっている。
 
 顧長衛監督が2005年に「孔雀」で銀熊賞を獲得してから、約10年間に渡り中国映画がベルリン国際映画祭で注目されることはなかった。王全安監督の「白鹿原」、チャン・イーモウ(張芸謀)監督の「金陵十三釵」も、ベルリンの観客の胸を打つことはなかった。今年の映画祭に出品された中国映画はこれまでと異なり、内容が斬新で、新鮮な印象を与える。中国映画が再び受賞を果たすばかりでなく、中国人俳優が再び優秀賞を受賞する可能性もあると予想されている。

 もう一つ有利な要素がある。今年の審査員長ののジェームズ・シェイマス氏は、中国映画との間に切っても切れない関係を持っている。アン・リー(李安)監督と良好な協力関係を持ち、その全作品(「ウェディング・バンケット(喜宴)」、「恋人たちの食卓(飲食男女)」、「グリーン・デスティニー(臥虎蔵龍)」、「ブロークバック・マウンテン(断背山)」など)の制作に参与しており、中国映画に強い思い入れがある。またディーター・コスリック氏に、「中国映画界で最も人気のある俳優」と呼ばれるトニー・レオンが審査員になっており、金熊賞・銀熊賞を狙う中国映画にとって有力な支援となる。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年2月8日

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