北京、タクシー業界に大改革 拾いにくい状況改善へ (2)
■運賃調整しドライバーの収入アップに
2006年に制定された同市の現行のタクシー運賃基準に関して、新たな規定では運賃体系の整備を提案。運賃をガソリン代と連動させる構造を作り、タクシー運営の保護を目指す。
李副主任は「運賃体系の整備を進める際、主にタクシーの都市全体の交通網における位置や、都市全体の消費レベル、需要と供給などの要素を総合的に考慮しなければならない。また、朝と夕方のラッシュ時や低速運転を強いられる状況、悪天候などの要素が、タクシードライバーの報酬に加味されるかも考慮に入れなければならない」と指摘。「運賃調整後、増加した收益は全て、ドライバーの取り分とし、企業が上納金を値上げすることは禁止する」とした。
■タクシー乗り場や電話予約サービス設置へ
電話でのタクシー呼び出しは、先進国のタクシー業界が一般的に採用しているサービスの1つだ。同サービスは、運営方法の変革や乗客の利便性向上、渋滞緩和、排気ガス減少促進などの面にも、大きな役割を果たす。
同委員会によると、同市は市内の中心部や人が密集する区域などに、交通管制ステーションやタクシー乗り場、専用駐車場などを設置する計画だ。そして、ラジオやテレビ、新聞などで、市民に電話での予約や管制ステーション、タクシー乗り場での乗車を呼び掛ける。
さらに、通勤ラッシュの時間帯、市中心部から10キロほどの外周を通る環状道路・五環路以内は、タクシーの出庫率を80%以上にするため、同市は、GPSやメーターシステムを利用して、タクシー企業の出庫率状況を監督し、タクシー運営状況審査と企業主体責任を結び合わせる。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年4月17日