いくら資産があれば衝動的に辞職できる?35歳なら1億円以上 (2)
■35歳:物入りの年齢で軽率に転職してはいけない
1歳年下の妻と結婚して7年という羅さん(36)には5歳の息子がいる。羅さん夫妻は共に外資系企業で働き、ペースが速く、出張も多く、ストレスに満ちた生活を送っている。そして、月末に出される従業員に対する評価を見るたびに、羅さんは「裸辞」して、自分のしたいことができる暮らしを送りたいという気持ちに駆られるという。
武漢市内の光大銀行のファイナンシャルマネージャー・陳チュエン(=にんべんに全)氏によると、結婚して子供もいる家庭なら1カ月3000元(約3万9千円)の生活費が必要で、子供の教育や25年後の退職後の生活などを考慮しなければならない。そのため、この先45年の生活費に768万2千元(約1億円)、子供の養育費に298万3千元(約3880万円)、さらに退職後の医療費に計約108万元(約1400万円)必要だ。つまり35歳の人なら、将来45年の生活のために1274万5千元(約1億6560万円)必要と試算する。
陳氏は、「経済的な面だけを考えても、多額の資産を所有していない限り、中年に差し掛かる年齢で、軽率に仕事を換えてはならない」と指摘する。
■45歳:財産6500万円以上なら会社に「さようなら」もOK
ある上場企業で働く周さん(45)は、1カ月の收入は5000元(約6万5千円)しかないが、それでも市内に30坪以上の家を3軒所有している。その家賃収入が毎月1万元(約13万円)あり、貯金もある程度ある。そんな周さんは、もし今「裸辞」したら、自由な生活が送れるか知りたいという。
中信銀行武漢支店のファイナンシャルマネージャー・胡昊氏は、「周さんの場合、家庭の資産が500万元(約6500万円)以上であるうえに、子供も大学教育を終えている」と指摘。1カ月の生活費は約3000元で、退職後や老後の医療費などを考えると、残りの35年間の生活に550万4千元(約7155万円)必要。周さんが賢明な財テクをすれば、経済上の不安を全く抱えず、しかも質の高い生活を送ることは可能で、今仕事を辞めても毎年5万元(約65万円)以内の旅行も計画できると試算する。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年12月17日