日本人は見向きもしなくなったFIFAクラブW杯 (2)
FIFAクラブW杯は毎年、12月中旬に開催される。この時期の開催は、欧米のサッカークラブには歓迎されない。ヨーロッパリーグ戦が中盤に入り激しさを増し、クリスマス休暇も近づいている。南米ではリーグ戦はほとんど終わっており、主催国・日本のクラブも、シーズン全試合を終え、疲労がピークに達している。バルセロナを率いてFIFAクラブW杯を戦ったジョゼップ・グアルディオラ・イ・サラ監督は、「時差ボケを直し、日本時間に適応するため、選手達は睡眠薬を服用した」と語った。このエピソードは、年末に開催される今大会が、試合に向けての高揚感よりもずっしりと重たい負担感を各大陸の王者たちにもたしている事実を物語っている。
FIFAクラブW杯が日本で開催されるのは、今年が最後だった。FIFAのブラッター会長は昨年、2013年と2014年の2大会をアフリカのモロッコで開催すると発表した。FIFAクラブW杯がアフリカで開催されるのは初めてだ。ブラッター会長は2009年大会をアラブ首長国連邦で開催し、「奇跡的なチケット売り上げ」を期待していた。しかし、蓋を開けてみれば、同大会の視聴率・観客動員数いずれも過去最低に終わった。
FIFAクラブW杯とコンフェデ杯の開催地は、ブラッター会長の在任中に決まるよう運命づけられており、FIFAにとって二大「悲惨極まるチケット売り上げ」大会となりそうだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年12月19日