■心理学者:「ITにコントロールされてはならない」
中国心理学会会員の東莞心理衛生協会・何歓理事は「屏奴」現象について、以下のような見方を示した。
これは、情報技術の急成長がもたらした新たな問題といえる。食事をしている時、バスや地下鉄に乗っている時、エレベーターの中で、いつでも好きな時に画面を操作することは、決して感心できることではない。「屏奴」には若い人が多く、我を忘れて何かに夢中になりやすく、自分をコントロールする力が弱い。また「屏奴」は、円滑な人間関係を結ぶことが苦手だ。しかし、面と向かって他人とコミュニケーションを取る代わりにモニター画面を通じて人とコミュニケーションを取ることは本末転倒だ。
「屏奴」は、現実の世界で人との間の意思疎通を行うチャンスを意識的に増やすことが必要だ。周りの人たちと他愛ない世間話をする、あるいは眼の前で起こっている出来事を観察するだけでも良い。決して自分だけの世界に引きこもらないよう心がけるべきだ。
また、一人一人が、自分の時間を効率よく使うよう心がけ、貴重なプライベートの時間を大切にすること。携帯でのニュースや友達圏のチェックは時間を決めて行い、ある程度の距離を保ってこの世界を理解すること。自分がITを上手に利用すべきであって、決してITにコントロールされてはならない。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月7日