2014年3月10日  
 

中国の夢健康知恵袋 企画集 日本からニイハオ!

Apple新浪騰訊人民微信RSS
人民網日本語版>>社会・生活

海外帰国組の二、三線都市での起業が増加 人材不足などが課題=中国 (2)

 2014年03月10日13:10
  • 分かち合うへtwitter
  • 分かち合うへyahoo
  • 分かち合うへsina.com
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com

■人材不足とビジネス環境の違いが課題

 李さんは、「ただし、二線都市、三線都市で会社を設立することに、何のデメリットもないわけではない。現在は人材が最も頭の痛い問題」と語る。李さんが立ち上げた企業は主にデジタル広告のスクリーン取引を行っており、ビッグデータ・マイニングが中心の典型的な科学技術型企業だ。しかし、従業員の募集をかけると、インターネット技術や金融証券、広告メディアなど、各分野の人材が不足していることを思い知らされるという。

 これは、海外帰国組が二線都市、三線都市で起業した時に直面する共通の問題だ。王さんの会社が行っている電気自動車部品の生産は、今後の自動車業界の発展の方向と一致しているものの、核心技術を備えた人材はほとんどいない。「従業員は皆、入社してから当社で育成している」と王さん。
 
 李さんは、「中国国内大学の学科設置が遅れていることが原因」とし、「そのため、当社が大学との提携を展開している。当社がオンライン広告学研究院を設置し、浙江電子科技大学や浙江伝媒大学と、応用理論の共同研究を実施している。将来的には学科の基礎理論にまで発展させたい」と語った。

 人材不足以外に、ビジネス環境の違いも大きな問題となっている。「中国海外帰国組起業発展報告2012」の調査によると、海外帰国組にとっての最大の悩みは、「社会の文化の違い」で、以下、「政策制度」、「家庭生活」と続いた。

 李さんによると、米国での経験から人材を重視しており、誠実で直接的、かつ効果的な意思の疎通を望んでいる。一方、中国の多くの企業には、効率が悪いという問題が存在している。「企業内部で管理の情報化や自動化を推進しようとしてもなかなか進まない。ただ、こういった先進的な管理理念やスタイルを、従業員がすぐに受け入れてくれることがいいところ」と李さん。

[1] [2] [3]

コメント

最新コメント