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女装した自分を撮影するカナダのメイクアップアーティスト。 |
中国の専門家「自分撮りと精神疾患は無関係」
東南大学附属中大病院(南京)心理精神科の徐治・博士は、自分撮りについて、「国外のメディアが報道しているほど深刻な問題ではない。普通のことで、BDDと結び付ける必要もない」との見方を示している。
徐博士はまた、「BDDは、極度に低い自己価値感に関連して、自分の身体や美醜に極度にこだわる症状とされている。この定義からして、自分撮りはBDDにあてはまらない。自分撮りが好きな人は、自分の容姿に自信を持っている一方、BDDは根本に、容姿に対する劣等感がある。両者は本質的に異なっている」と指摘している。
「自分撮りは普通のことと」する徐博士は、「景色や家族の写真を撮るのが好きということは、生活を楽しみ、生活の中のおもしろいことを記録しておきたいということ。例えば、食べるのが好きな人は、料理を撮影するのが好きだろう。自分の写真をSNSにアップし、楽しかったことを共有したいというのは、いたって普通のこと。多くの人が忙しい日々を送っている。時々、SNSに画像をアップすることは、ストレス解消にも役立つ」としている。
徐博士は一方で、「自分に自信があるからこそ、自分撮りをして、それをアップしようという思いになる。ただ、自信も度をわきまえなければならない。あまりにも自信を持ちすぎると、妄想が膨らんでしまう可能性もある。気分障害の1つ『躁病』の患者の症状に『自己の過大評価』がある。容姿が特に優れているわけでもないのに、自己の容姿が優れていると感じ、周りの異性みんなに好意を持たれていると錯覚する。当病院でもそのような患者が少なくない」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年4月16日
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