中国新聞出版研究院は21日、「第11回全国国民読書調査結果」を発表した。2013年、中国の成人の読書率は57.8%で、12年の54.9%から2.9ポイント上昇した。読んだ紙の書籍は、国民1人当たり4.77冊と、12年の4.39本から0.38冊増となった。人民日報が報じた。
同調査は、中国の29の省、市(自治区)、直轄市にある74都市で、4万600人を対象に実施された。対象人数は例年の2倍となった。
読書率は上昇、新聞・定期刊行物の読書率は低下
同調査によると、新聞の閲読率は52.7%と、12年の58.2%から5.5ポイント低下した。また、定期刊行物の閲読率は38.3%で、12年の45.2%から6.9ポイント低下した。一方、デジタル化された書籍(オンライン読書、携帯で読書、電子書籍リーダーで読書、CD-ROMで読書、PDA/MP4/MP5などで読書)の利用率は50.1%で12年の40.3%から9.8ポイント上昇した。
また、同年の新聞の閲読量は、国民1人当たり平均70.85部と、12年の77.20部から6.35部減少、定期刊行物も同平均5.51部と、12年の6.56部から1.05部減少したのに対し、電子書籍の閲読量は同平均2.48冊と、12年の2.35冊から0.13冊増加した。
読書の時間は1日平均14分、インターネットは平均50分
同調査によると、同年、中国の成人が紙メディアに接触する時間はいずれも減少している。うち、最も長い「新聞」は、1人当たり1日平均15.50分で、12年の18.91分から3.41分減少した。読書の時間は、同平均13.43分で、12年の15.38分から1.95分の減少だった。定期刊行物の閲読時間は同平均10.05分と、12年の13.19分から3.14分減少した。
一方、新興メディアの接触時間は軒並み増加している。うち、インターネットの使用時間は、同平均50.78分と、12年の46.77分から4.01分増加、携帯を使った読書は同平均21.70分と、12年の16.52分から5.18分増加した。