安倍政権の原発再稼働に反対する日本の民衆。 |
■再稼働は「経済のため」?
強い反対も原発再稼働という安倍政権の決意を阻止できないようだ。昨年、最後の原発を停止してから間もなく、日本の原発推進派は様々な理由を挙げ、現在にいたるまで原発再稼働を力強く推し進め続けている。これは一体何のためか?
英誌エコノミストは日本が原発再稼働を急ぐ最大の理由として、原発停止後の代替エネルギーコストが高騰し、発電コストが増加しているうえ、電力供給の逼迫により一部企業が次々に海外に移転していることを挙げた。経済的圧力の下、日本政府は原発を再稼働「せざるを得ない」というのだ。
この他、安倍政権は原発再稼働によって原発技術の輸出を推し進め、経済成長を促進することも望んでいる。福島第1原発事故前、原発は日本の重要な輸出産業だった。安倍首相は就任後、トルコ、サウジアラビア、東南アジア諸国に原発を大々的に売り込み、一定の成果を上げた。だが国内で稼働中の原発がなければ、原発技術の世界各地への輸出は説得力を欠く。
■理由はそう単純ではない