中国石油西南油気田公司が23日に明らかにしたところによると、四川盆地の天然ガス開発に重大な進展があった。中国国土資源部(省)の審査によると、安岳ガス田磨渓エリアの寒武系竜王廟で、4403億8500万立方メートルの埋蔵量が確認され、可採埋蔵量は3082億立方メートルに達している。人民日報が伝えた。
これは単体としては規模が最大の特大型海成炭酸塩岩ガス田で、四川省のガス資源を全国網に送るプロジェクトに、安定的かつ十分な資源を提供し、西南地区および全国の天然ガス市場の新たな局面を切り開いた。
安岳ガス田は四川省と重慶市にまたがっており、地質構造上は四川省中部の古隆起だ。中国石油天然気集団公司は1950年代から、同地区の開発をスタートしていた。同社は2011年より、高石1エリアの震旦系、磨渓8エリアの寒武系で、100万立方メートルを超える大型天然ガス田を発見している。古隆起の発見は、歴史的な出来事となった。
磨渓エリアの寒武系竜王廟のガス発見から、埋蔵量確認、10億立方メートル規模の試験生産プロジェクトの稼働まで2年もかからなかった。調査と開発の持続的な推進に伴い、天然ガスの埋蔵量と生産量がさらに拡大する。現在までに、同エリアの試験生産量は6億立方メートルに達している。
中国国土資源部の専門家チームは、「磨渓エリア竜王廟のガス開発は、古隆起の形成と変化、ガスの移動およびガス生成などの地質学的理論を豊富にし、新ガス田の迅速かつ効率的な調査・開発の貴重な経験を積み重ね、四川盆地の巨大ガス田開発の新境地を切り開いた」と評価した。
中国のガス需要は近年になり急増しており、対外依存度を高めている。同ガス田の発見は、中国の天然ガス工業の急速な発展、国家エネルギー安全の保障の促進にとって、重要な意義を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月24日