中国の地熱エネルギー資源量、8530億標準炭トンに

　中国国家能源局（エネルギー局）が明らかにしたところによると、中国の地熱エネルギー資源量は8530億標準炭トンに達し、年間利用可能量は約6億4000万標準炭トンに達すると分析されている。中国が毎年開発する地熱エネルギーは、年間利用可能量の0.5％未満で、さらなる開発利用が期待され、石炭燃焼の代替エネルギーとしての高い潜在力を持つ。新華網が伝えた。

　同局の関係者は、「地熱エネルギーの開発利用の加速は、エネルギー構造の改善にとって有利だ。中国は石炭が多く、石油とガスが不足しており、エネルギー消費は石炭が中心となっている。2013年のエネルギー消費量のうち、石炭が占める比率は66％に達した。資源・環境の圧力が日増しに拡大しており、中国はエネルギー構造の改革に着手し、石炭消費を減らし、クリーンエネルギーを発展させる必要がある」と指摘した。

　同関係者は、「地熱エネルギーの開発利用の加速は、大気汚染防止を促す」と語った。現時点の推算によると、1カ所で地熱エネルギーを使い、冬の暖房とカスケード利用を進めるだけで、石炭利用を毎年3000トン以上、環境汚染防止の経費を20万元（約330万円）以上削減できる。地熱エネルギーの開発利用の加速は、大気汚染防止、省エネ・排出削減の促進、エコ文明の建設の強化、美しい中国の構築に、実行可能なルートを提供する。（編集YF）

　「人民網日本語版」2014年3月19日