2014年3月26日  
 

中国の夢健康知恵袋 企画集 日本からニイハオ!

Apple新浪騰訊人民微信RSS
人民網日本語版>>科学技術

人造電子皮膚が開発、身体の健康状態をチェック

 2014年03月26日13:47
  • 分かち合うへtwitter
  • 分かち合うへyahoo
  • 分かち合うへsina.com
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com

 中国科学院蘇州ナノテクノロジー・ナノバイオニクス研究所の研究員である張テイ(テイ=王+廷)氏の研究チームは、このほど柔軟性の高い体に装着できる生体工学触覚センサ「人造生物工学電子皮膚」を開発した。同装置は極小作用力に対する敏感かつ迅速な反応を実現し、脈拍、心拍、喉の筋肉の振動など、人体の健康と関連する生理的信号をリアルタイムでチェックでき、医療分野で高い将来性を持つ。関連する研究成果は、国際的な学術誌「Advanced Materials」に掲載された。科技日報が伝えた。

 同装置は人類の触覚・嗅覚・味覚・聴覚・視覚などの機能を実現する、柔軟性の高い人造電子機器だ。同装置は大衆消費電子商品、軍事、医療・ヘルスなどの産業で、高い潜在力を持つ。近年のフレキシブル・エレクトロニクスの発展に伴い、貼り付け・装着・携帯・折り畳み可能な柔軟性の高い電子機器の研究が、国内外の研究者から注目されており、重要かつ先進的な研究分野になろうとしている。

 同装置の原理は、ナノ構造を持つ柔軟性の高い基底膜、高い敏感性を持つ導電性ナノ材料を結びつけ、導電材料がわずかな圧力を受けるか触覚により引き起こされる電気信号の変化を利用し、人体の各種生理的指標をチェックし、人体の健康状況のリアルタイム診断・評価を実現した。

 張氏の研究チームはナノカーボンチューブ導電フィルムを制御する設備を基礎とし、高額で複雑な加工が必要なシリコン製型枠の代わりに低コストの絹を型枠として使用し、柔軟なナノ構造導電膜を制御できる装置を開発。敏感度が高く、検出限界が低く、安定性の高いフレキシブル・エレクトロニクス皮膚を作り出した。

 研究チームは現在、同装置を脈拍や音声など、人体の生理的信号のリアルタイム点検に応用しており、人間が声を出す時の喉の筋肉の運動が引き起こす極小の圧力の変化、および脈拍の波形の変化を分析することで、音声識別および人体の異なる生理的状態の正確な検査を実現した。同装置は補声器、健康チェック、疾患の早期診断などの面で、幅広い活用が期待されている。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年3月26日

関連記事

コメント

最新コメント