6月2日の端午節(端午の節句)に合わせて5月31日から3連休とる中国。6月1日はちょうど「子供の日」でもある。この2つのイベントが重なる確率はさておき、1千年以上受け継がれてきた端午節という伝統文化が、子供の日と重なることで、どのような「化学変化」が起きるのだろう?中国新聞網が報じた。
子供達と粽を持ってお出かけ
浙江省臨安市で働く陳さんは取材に対して、「今年は子供の日と端午節の連休が重なり、とてもうれしい。これまでは、子供の日に、子供と十分に過ごすことができなかった。それに1日だけでは何もできない。でも、今年は3連休なので、子供と出かける。両親達も前もって粽(ちまき)を作っておこうと言っている。家族みんなで粽を持って世界遺産に登録されている名山・黄山に行くことを計画している」と語った。
子供達が伝統を学ぶことも必要
端午節と言っても、自分で粽を作ることはできないので、子供にそれを教える必要もなく、必要なら買えばいいと考えている、若い夫婦も多いだろう。しかし、教師だった徐さん(男性)は、「親は、子供に端午の節句の文化を研究させなくてもいいが、常識はある程度知っておかなければならない。都市に住む子供の中には、田んぼを耕してから、苗作り、田植え、肥料散布、除草、稲刈り、籾摺り、精米など、お米がいくつもの行程を経て、食卓に並んでいるということを知らない子供もいる。これら細かい行程は知らなくてもいいが、少なくともご飯はお米を炊いているということ、お米は稲からできていることは、子供に教えなければならない。子供が『稲』と『草』も見分けられないようではだめ。政府は春節(旧正月)や清明節(お盆に相当、今年は4月5日)、端午節、中秋節(今年は9月8日)などを祭日にしている。それは、伝統を忘れず、伝統文化を知り、その中から、優れたものを学び、伝承、発揚するため。そのため、この3連休、私は孫達に帰省させ、一緒に粽を作る予定にしている。単に、子供達に自分で粽を作ることの楽しみを体験し、端午節に粽を食べるという習慣を味わってもらうため。子供の日と端午節が重なり、子供達に 遊びながら、民族文化体験してもらう、時間も理由もある。孫達は普段、杭州市にいて、せっかくの休みなので、帰って来てくれることを望んでいる。とても会いたい」と語っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年5月29日