ゴミを捨てたい時、ひと声かけるだけで遠くのゴミ箱がきちんとあなたの目の前まで「やって来て」、蓋が開き、ゴミを捨てやすくする。東南大学成賢学院機械工程学部の学生5人がこのほど、音声制御可能な移動式の「スマートゴミ箱」を開発した。「怠け者」や「オタク」だけでなく、体の不自由な人に対しても思いやりのあるサービスを提供する。
「現在の家電はますますスマート化し、人間の生活を非常に便利にしている」。2013年江蘇省大学生イノベーション実践プロジェクト申請の際に、東南大学成賢学院機械工程学部2010年度機械設計製造・自動化専攻で学ぶ周雷さん、陳駿豪さん、陳家慧さん、劉勇さん、郭宇さんの4年生5人のグループは、生活に便利な「スマート家電」を作りたいと考え、ゴミ箱のアイデアを練った。
調査研究により、一般に売られている「スマートゴミ箱」の多くは蓋の自動開閉の機能しかないことが判明し、こうしたゴミ箱をアップグレードしようと考えた。「音声識別モジュールを利用してゴミ箱が『人間の話を理解できる』ようにした」。周雷さんによると、ゴミ箱には電波受信機も設置され、100メートルの範囲内では電波が受信でき、指令どおりに動くことができるという。ゴミ箱の移動中に障害物に行き当たった場合はどうなるのだろう。「ゴミ箱には超音波の障害回避装置も設置されており、移動中は自動的に障害物を回避できる」と陳駿豪さんは語る。中国新聞網が伝えた。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年6月5日