税関がまとめたデータによると、中日二国間の貿易額は11年の3400億ドルあまりから13年は3125億5千万ドルに落ち込んだ(1ドルは約101円)。商務部(商務省)が発表した最新のデータによれば、今年1-5月の日本の対中投資(実行ベース)は前年同期比42.2%も減少した。
中国は世界2位、日本は世界3位の経済体だ。中日間の経済貿易環境は世界で最も重要な経済貿易関係だといえる。双方の経済貿易環境の変動の影響は、アジアの経済局面に波及し、世界の経済局面に波及する。
周教授の分析によると、青島西海岸新区は日本からの投資を呼び込むだけでなく、将来的には中日経済貿易に乗数効果をもたらし、その効果を他の地域や分野にも波及させていくことが予想される。
13年の中国の経済規模は日本の約2倍だった。業界関係者の指摘によると、勃興する中国にはビジネスチャンスと可能性が充ち満ちており、低迷に向かう日本経済に対して強い相互補完性と推進力をもつといえる。
中国は日本にとって最大の貿易パートナーであり、1番目の輸出国だ。中日間の経済貿易協力や人材交流が密接になるのにともない、1996年以降、日本の中国経済に対する依存度は大きくなる一方だ。
改革の全面的な深化の元年に入った中国は、経済構造と発展モデルの深いレベルでの調整およびモデル転換・バージョンアップの時期を迎えている。14年には経済規模が初めて10兆ドルの大台を突破することが予想される。
14年の政府活動報告でうち出された一連の経済改革深化の計画を踏まえて、中国経済の持続的で健全な発展に向かう内在的なパワーが一層はっきりと強化され、今後は世界経済に一層重要な影響を与えることが予想される。