国務院の李克強総理は11日に国務院常務会議を開催し、総合的立体交通回廊を建設して長江経済ベルトを構築することについて話し合い、「物流産業発展中長期計画」を審議可決するとともに、増値税の特定一般納税者の税率を簡素化して合併し、企業の負担を軽減することを決定した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
会議では次のような見方がうち出された。
黄金の水道(長江)がもつ独特の強みを発揮して、長江経済ベルトを建設することは、新しい時代の中国の地域協力・発展と国内・対外開放とが結びつき、ミドルエンド・ハイエンド方向への発展を推進する上での重要な戦略的措置だ。経済発展の東から西への段階的な推進を促し、国土の5分の1以上、人口約6億人に直接関わる発展への新たなエネルギーを形成し、貧困地域が貧困からの脱却し豊かさを実現するよう後押しし、東部・中部・西部間の格差を縮小することが可能になる。また経済構造の最適化、シルクロード経済ベルトとの戦略的連動の実現、新しい経済サポートベルトと世界的な影響力をもった開放協力の新プラットフォームの構築も可能になる。
長江経済ベルトの建設では、水上輸送がもつ、輸送規模の大きさ、コストの低さ、省エネ・用地節約といった強みを十分に発揮させ、総合的立体交通回廊の建設がしっかり行われるよう注意しなければならない。第一に、重要航路の浚渫・整備作業を迅速に進め、通行の障害を取り除き、三峡ターミナルの通過量と幹線水路の通航量を拡大し、長江黄金水道の機能を引き上げる。第二に、高い能力を備えた鉄道路線、ハイレベルでカバー範囲の広い道路ネットワークと航空ネットワークの建設を加速させ、各種の輸送方式と港湾エリアとの結びつきを強化し、石油・天然ガスのパイプラインと貯蔵システムを改善し、河川・海上の連携輸送、幹線と支線との連携、鉄道輸送と水上輸送との連携、航空輸送と鉄道輸送との連携、道路輸送と水上輸送との連携といった多様な連携輸送の発展に力を入れる。第三に、内陸河川用船舶の標準化を推進し、三峡用船舶と長江・海上両用船舶の船型を研究し、省エネ・環境保護に配慮した船舶の発展を奨励する。
また発展と環境との結びつきに特に注意し、総合的立体交通回廊の建設推進にあたっては、長江の生態環境の保護・整備を着実に強化し改善しなければならない。地域の協力発展体制・メカニズムを改革し刷新し、行政区割りのカベをうち破り、全体的な局面に軸足を置いて統一的に計画を実施し、インフラ設備の共同建設・共同利用を通じて、統一的で開放された市場システムの形成を促進し、長江という巨竜に流域の経済と人々の生活を同時に牽引させる必要がある。