全国統一大学入試試験(通称「高考」)が6月に終わり、各大学は間もなく合格者の選考に入る。そんな中、植物の標本をデザインに取り入れた北京林業大学の「世界に1つだけ」の合格通知書が、ネット上で話題になっている。ネットユーザーらは次々に「いいね!」と絶賛。「気持ちが込められている」、「情緒がある。もう一度受け直そうかな」、「卒業生にもくれないかな」などと書き込んでいる。北京晩報が報じた。
同大学の生徒募集弁公室の穆林室長によると、「全く同じ形の木の葉はない。よって、当校の合格通知書はどれもが世界に一つだけ」という。
実際に合格通知書を見ると、表紙には緑のイチョウの葉4枚が風車のように描かれ、「合格通知書」と書かれていた。右側には、本物のニセアカシアの葉などの標本が貼られている。中を開くと、色鉛筆で木の葉が描かれている。イタヤカエデ、カスミノキ、ユリノキ、トウネズミモチ、オニハシドイ、イチョウなどはどれも、同大学のキャンパス内に植えられている樹木だ。
クオリティを保つため、この標本の部分は、1人のデザイナーが担当しており、1日に200枚しかできないという。今年、同大学には3500人が入学する予定で、合格通知書の手作りの部分を作るのに、半月以上かかる計算になる。
同校では、半年以上前から、合格者を選考する教師らが、「合格通知書」のアイデアを考え、校内から集まった10以上のアイデアから、学生の同デザインが選ばれた。穆林室長は、「この案は、当校の文化や特徴にぴったり。新入生に、忘れられないインパクトを残したい」と話す。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年7月4日