2014年7月2日  
 

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国境越えたネット通販サービスプラットフォーム登場

人民網日本語版 2014年07月02日12:50

今月1日から、珠江の河口に位置する広東省東莞市の虎門港で、全国統一の「税関の国境を越えた貿易におけるネット通販サービスプラットフォーム」が正式に始動した。テスト事業を担当する大竜網、燕文物流、銭宝支付、鼎盛易達国際貨運などの企業は、この虎門港の通関情報プラットフォームを利用して、「ワンクリック式」の協力によって「全国初」の国境を越えたネット通販貨物の通関手続きを完了させた。この動きは中国の国境を越えたネット通販を新たなプラットフォームへと向かわせるものだ。

長年にわたり国境を越えた貿易におけるネット通販に注目してきた東莞市党委員会政策研究室の鄧濤室長は、「全国統一の税関の国境を越えた貿易におけるネット通販サービスのプラットフォームが始動すると、珠江デルタ地域や全国の中小規模の対外貿易輸出企業に影響を与えることになる。とりわけネット通販企業がもたらす最も直接的な変化は、ネット通販が税関の監督管理に組み込まれ、ネット通販によって輸出増値税の還付、送金、国境を越えた決済といった各種の業務を取り扱えるようになることで、これは中小の輸出企業向けに新たに便利で迅速な輸出ルートを切り開いたのと同じことだ」と話す。鄧室長によれば、こうした動きは国境を越えた貿易におけるネット通販の発展を極めて力強く促進し、さらなるモデル転換とバージョンアップをはかる珠江デルタ地域および全国の対外貿易企業に画期的な変化をもたらすものになるという。

1日午後4時に虎門港啓盈の国境を越えた貿易におけるネット通販輸出監督管理区を取材したところ、国境を越えたネット通販輸出商品7500点を満載した車両が、列になって監督管理区の専用通路を進んでいた。税関総署の国境を越えた通関プラットフォームにおけるリストの審査や現場での非侵入式快速仕分け検査を経て、30分後には7500点すべてが車に積まれて輸出され、通関の監督管理手続きを完了した。この過程で、税関の作業員が1点の宅配便の荷物を問題ありとした。非侵入式スキャナーで読み込まれた内容と申請書類の内容とが食い違っている可能性があったためで、作業員はただちに開封して確認し、中にある衣類が申請書類と一致することがわかると再び封をして手続きを終えた。税関の現場の作業員の話によると、国境を越えて輸出されるネット通販商品に対しては、一般的に非侵入式の仕分け検査という方法を採用し、問題ありとみられる商品のみ開封して検査を行うという。

これまでは通関が国境を越えたネット通販取引の最大の壁だった。少額の取引でも、輸出入貨物が税関の規定する数量を超えてしまい、申請を要求される可能性があるからだ。そのための一連の煩瑣な手続きと費用の出費が、消費者やネットのサプライヤーにとってしばしば深刻な経済的負担になっていた。また審査で不合格になった商品が税関にとどまった場合、消費者が受け取れないという現象が時たま発生していた。

大竜網の馮剣峰総裁(社長)の話によると、過去には長い間、大竜網のネット通販プラットフォームにおける国境を越えた貿易は、従来の宅配便のやり方を踏襲するだけで、増値税の還付手続きや決済といった輸出企業が当然享受すべき政策の恩恵や利便性を享受することができなかった。また輸出商品が税関にとどまっても記録を残すことができず、税関に監督管理されない輸出商品は海外の消費者に対して相応の権利を保障することもできなかった。こうして国境を越えたネット通販は小規模に展開するしかなく、大規模な発展を遂げられずにいた。「税関の国境を越えた貿易におけるネット通販」がこれまでの諸々の弊害をうち破っており、ネット通販企業は貴重な発展のチャンスを迎えているという。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年7月2日

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