乾燥しやすい冬になると、目も乾きやすくなり、仕事中はパソコンに、帰宅後は携帯に向き合っているホワイトカラーは、目の渇きや異物感を訴えることも多い。そんな中、中国の健康情報サイト・家庭医生在線はこのほど、20‐50歳のホワイトカラーを対象に、ドライアイに関する調査を実施。回答者の88.89%がドライアイの症状を訴えた。また、66.66%が、パソコンを「2時間以上」使ってから目を休めると答え、40.74%が目薬を「長期間使っている」とした。広州日報が報じた。
ドライアイを招く悪習慣
同サイトの眼科チャンネルの専門家である、中山大学中山眼科センター角膜病科の梁凌毅・副主任によると、目の渇きや目が熱いと感じる、異物感、涙が出る、かゆみ、ぼやける、視力の低下などは、どれもドライアイの症状で、これらの症状には注意が必要だ。
梁副主任によると、ドライアイの原因は主に目に悪い習慣。例えば、長時間のテレビ観賞やパソコンの使用により、瞬きの回数が減り、目が乾燥しやすくなるほか、出る泪も減る。また、長期間目薬を使っていると、逆に目が乾燥しやすくなってしまう。その原因は、市場で販売されている目薬のほとんどに、防腐剤が入っており、その防腐剤が目の表面の膜を破壊してしまうからだ。また、抗生物質を使った目薬の場合、目の表面の構造に害が及ぶだけでなく、必要な菌まで殺してしまう。さらに、目の抵抗力も弱まり、目の乾燥が一層深刻になってしまう。そのほか、コンタクトレンズを使用していると、レンズの縁と目の表面のすき間に涙が引き込まれてしまうため、コンタクトレンズの周りの部分の涙膜が薄くなり、乾きを感じる。まら、レンズにバイ菌やホコリなどが付着している可能性もあり、目の渇きが深刻になることがある。
目の疲労には目薬でなく休憩
梁副主任は、最も有効なドライアイ対策として、目薬ではなく、目を休めることと指摘する。もし、目の疲労回復のために目薬を使うなら、人工涙液か複数のビタミンを含んでいる目薬を使用すると良いという。ドライアイを患っている場合は、さっぱりしたものを食べ、辛いものは避けるようにしたほうがいいという。特に、ニンジンやブルーベリーのほか、濃い色の野菜や果物、深海の魚などは目に良い。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年1月21日