2014年8月13日  
 

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評価高い「繡春刀」の興行収入が伸び悩み テーマやキャストに問題か (2)

人民網日本語版 2014年08月13日14:23

テーマが古い

時代劇映画、明朝の秘密警察・軍事組織「錦衣衛(きんいえい)」、宦官「魏忠賢(ぎちゅうけん)」……。封切られる前の「繡春刀」に対する印象だ。恐らく、ほとんどの人が「新鮮味がない」と感じるのが現状だろう。7月31日に封切られた「白髪魔女伝之明月天国」も武侠映画で、魏忠賢が登場する。しかし、同作品は、2003年にこの世を去った香港の人気俳優・張国栄(レスリー・チャン)や台湾の女優・林青霞(ブリジット・リン)が主演を務めた「キラーウルフ(原題:白髪魔女伝) 」(1993年)のリメイク版で、圧倒的な知名度を誇る。この点だけでも、同作品に軍配が上がっている。また、「時代劇映画なら売れる」という時期は既に過ぎており、路陽(ルー・ヤン)監督が、他の時代劇映画との違いをどう説明しても、「新鮮味に欠ける」という現実を変えることはできない。

キャストに差

主演の張震(チャン・チェン)や王千源(ワン・チエンユアン)は確かに、業界内でも認められた実力派俳優。しかし、演技と興行収入が比例するというわけでは決してない。また、女優の劉詩詩(リウ・シーシー)も、多くのファンを抱えるが、その人気は今のところテレビドラマにとどまっている。一方、「白髪魔女伝之明月天国」には、範氷氷と人気俳優・黄曉明(ホアン・シャオミン)が出演しており、2人のファンだけでも十分に客足を集めることができる。

宣伝に差

「繡春刀」の上映初日のスクリーン占有率は、配給会社が中国電影集団であることもあり、18%と中国全土で2位だった。しかし、熾烈な競争が繰り広げられている中国で、口コミだけに頼って宣伝をしないという手法は、全く通用しない。一方の「白髪魔女伝之明月天国」は、半年前から範氷氷と黄曉明が話題を作って注目を集めるなど、宣伝に力を入れてきた。宣伝の力を軽視することは絶対にできないのだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2014年8月13日


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