2012年夏、青島のビーチで現地のおばさんが着用した紫外線対策用覆面マスク「顔キニ(フェイスキニ)」が脚光を浴びた。その「顔キニ」が今夏、再び注目され、なんとファッションアイテムの仲間入りを果たしたという。ファッション週刊誌「外灘画報」などのメディア報道によると、フランス版「ヴォーグ」の編集長を10年間務めたカリーヌ・ロワトフェルド氏は、退職後、ファッション誌「CR Fashion Book」の出版を手がけているが、その最新号で、夏をテーマとしたファッションページに、「顔キニ」を着用した青島のおばさんをヒントに、プールサイド・ファッションとしてこの「顔キニ」を大々的に紹介した。南方都市報が伝えた。
「CR Fashion Book」オフィシャルサイトには、「masking in the sun(太陽の下での覆面マスク)」という表題で、「顔キニ」を着用したモデルの写真が掲載されている。
実は、青島のおばさんがデザインした、眼・鼻・口だけを露出したナイロン素材の「UV対策神器」は、2012年にネット上で大評判となり、雑誌「タイム」による同年の「最もセンセーショナルな写真」にランクインした。この覆面マスクには、「Face-kini」という立派な英語名も与えられた。
「顔キニ」は、ほとんどの海外有名ファッション誌に取り上げられた。さらには、青島に以前登場した、「顔キニ」を着用したおばさんが、8日に青島第一海水浴場で催された「全民健身日(国民健康デー)」イベント開幕式に再び姿を見せた。だが、その何とも奇妙な覆面姿に、現場に居合わせた小さな子供は、思わず泣き出したという。
フランスのファッション誌に掲載されている、プールサイドにたたずむプロポーション抜群の美女モデルの写真を見て、あるネットユーザーは、「これで私もビーチで自分の顔や身体を堂々と隠せるようになった!ファッション界はやはり素晴らしい!」と投稿した。国内の某テレビ局は、「『顔キニ』は、『金買い占め』『広場舞』に続く、中国のおばさんの3番目の功績だ!」と結論づけた。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年8月14日