2014年8月29日  
 

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世界の中央銀行、人民元に注目 (2)

人民網日本語版 2014年08月29日14:42

一つの通貨が注目を集めることには、さまざまな原因がある。南開大学国際経済・貿易学科准教授の劉程氏は、「貿易面を見ると、中国の対外貿易額は世界一を長く維持しており、中国製品が世界各地で売られている。金融面を見ると、各国の市場は『未来の国際金融取引で人民元の使用頻度が高まる』と予想しており、人民元の流通と決済の需要を拡大している」と指摘した。

◆人民元、世界の準備通貨に

戦後の国際通貨体制を決めたブレトンウッズ体制が1973年に崩壊すると、世界の準備通貨は多元化に向かい発展していった。国際通貨基金(IMF)のデータによると、米ドルは依然として世界最大の準備通貨だが、世界外貨準備高に占める比率は2001年の72.7%というピーク値から、現在の約60%に低下している。

アナリストは、「長期的に見ると、人民元の国際化が進み、準備通貨になることは必然的だ」と分析した。謝氏は、「中国経済の基本面が長期的に改善を続ける流れに変化はない。モデルチェンジ、構造調整、改革ボーナスの還元などの積極的な要素が、経済発展の質に持久力を提供する。また、人民元の価値は世界の主要通貨と比べ安定を維持しており、徐々に上昇している。これは価値の維持・増加を強く願う各国の中央銀行の、人民元保有の強い意欲となっている」と語った。

専門家は、「米国などの先進国と比べ、中国経済は1人当たりGDPの増加、ローエンド生産能力の余剰、革新力の不足などの基本的な問題を解消しなければならない。人民元が米ドルの代わりになるためには、まだ長い道を歩む必要があり、盲目的・楽観的になったり、成果を急ぎすぎてはならない」と警鐘を鳴らした。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年8月29日


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