張騫墓は漢中市城固県に位置する、中国の前漢時代の優れた外交家、シルクロードの開拓者である張騫の墓だ。墓は斜坡墓道磚室墓で、西から東へ伸びている。土で覆われ、平面は長方形で、南北19.5メートル、東西16.6メートル、高さ4.26メートルである。
紀元前114年に張騫は病のため長安で亡くなり、故郷に埋葬された。この墓は漢の時代以降、歴代の文献に記録があり、沿革がはっきりしている。1938年に西北聨合大学が張騫墓の墓道を発掘し、漢隷(隷書の一種)の「博望造銘」と刻まれた封泥や陶片、甕、漢五銖銭などの文化財が出土しており、考古学的にこの墓の真実が証明された。
「人民網日本語版」2014年10月11日