〇女性と高学歴者に高い「英語重視志向」
回答者の男女比はほぼ同じだったが、男性と女性では、英語を使用する頻度に差があった。調査の各項目で、女性は男性に比べ、軒並み3%から5%高かった。回答した女性を見ると、管理部門や人事部門など、高いコミュニケーション能力が求められる職種についている人が大多数を占めた。一方、男性は、コンピュータ関連や技術者など、特に人とのコミュニケーションを必要としない職種に集中していた。
学歴が高ければ高いほど、仕事で英語を使いたいという願望を持つ人が多くなっている。だが、中等専門学校卒以下の学歴の人々の間で、英語で上司とコミュニケーションしたいという願望が大変強かったことは、注目に値する。これは、「英語を学ぶ意欲があるという向上心や潜在能力」を上司に証明したいという彼らの願望の表れだと推察される。
調査によると、学部卒の学歴を持つ人のうち、「英語力が高ければ高いほど、昇進のチャンスも多い」と考えている人は55%を占めた。だが、大学院卒になると、「英語とキャリア発展との間には、それほど深い関係はない」と考える人が増え、専門職の技能など、その他の要素を英語より重んじる傾向があった。企業のタイプ別に見ると、外資企業と合弁企業は、社員の英語力について、かなり高いレベルを求めており、採用時にも、英語が堪能な人を採用する場合が多いことが分かった。