2014年8月19日  
 

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調査結果 「職場のうつ」50人に1人

【中日対訳】

人民網日本語版 2014年08月19日15:24

米国の人気コメディアンで俳優のロビン・ウィリアムズさんが11日、自宅で首を吊って自殺した。代理人によると、ウィリアムズさんは最近、深刻なうつ病と闘っていたという。微信(WeChat)モーメンツではこの2日間、「女性キャスターのうつ病日記」が広く転載されている。筆者である女性キャスターによると、睡眠、人との付き合い、仕事、笑うことなどは可能だが、食欲不振、吐き気、癇癪などの症状が続いているという。彼女は2軒の病院で、3人の医師の診察を受けた。医師らは全員、彼女を「重度のうつ病」と診断した。中国心理協会が18日に発表した「中国職場うつ病調査データ」によると、職場でうつ病を患っている人の割合は、2.2%から4.8%に達した。つまり、50人の職場に、1人もしくは2人のうつ病患者がいる計算になる。うつ病は仕事の効率を引き下げる最も大きな原因であるが、調査対象者は、うつ病が仕事に及ぼす影響は、脳血管疾患や心疾患ほどにはないと認識していた。これは、職場で働く人々のうつ病に対する警戒心が明らかに不足している現状を物語っている。北京晩報が伝えた。

■「物事を決められなくなる」はうつ症状のひとつ

中国心理衛生協会の副理事長を務める北京安定病院の王剛副院長は、次の通りコメントした。

うつ病に対する人々の一般的な認識は、情緒面に関することだけに留まっている。うつ病が患者本人に及ぼす影響の主なものは、以下の3種類に分けられる。

1 感情面での典型的「症状」は、「悲しみ」「焦燥感」「無関心」「自殺願望」「絶望」「自責の念」など。

2 認知面では、「注意力の欠落」「短期的または長期的な記憶障害」「物事を決められない」「計画力、組織力の低下」「元気がなくなる」「言葉がなかなか出てこない」「思考の停止」「判断力の低下」などが現れる。

3 身体的には、「疲労感」「食欲の変化」「不眠」「頭痛」「胃腸障害」「胸痛」などの症状が見られる。

うつ病を発症すると、患者の半分以上は、注意力や集中力が急激に低下し、37%に「もの忘れ」の症状が現れ、36%が「物事を決められなくなる」。「物事を決められなくなる」のが、立派な病気であると認識している人は極めて少ない。実際に、「物事を決められなくなる」事態に陥った人は、うつ病を患っている可能性が高い。「物事を決められない」や「注意力や集中力に欠ける」など認知面での問題が生じると、患者が仕事を続ける上で大いにマイナスとなる。うつ病の患者は、ひとつの仕事を完成するのに、かなり長い時間を要し、かつ、仕事上でのミスも起こりやすくなる。


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