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上海自由貿易区、自動車の並行輸入試行を実施へ 消費者の実益は? (2)

人民網日本語版 2014年11月08日14:55

上海の某ディーラーグループの魏銘・副総経理はここ数日、並行輸入試行の申請のため、忙しく駆け回っている。魏氏は「並行輸入は非常に複雑なプロセスを経るため、(ディーラー車より)20%安くなるというのも理論上の数値でしかない。同じ車種でも、並行輸入車とディーラー車は仕様が全く同じではなく、単純に価格差だけを見るのは合理的でない」との見方を示す。

実は、20%安くなるというのは、並行輸入車の見積価格とディーラー車の指導価格の差を指していることが多い。上海自由貿易区聨合発展有限公司マーケティング部の史陳駿・総監によると、ディーラーでの実際の成約価格は指導価格を下回ることが多いという。

さらに、並行輸入車はアフターサービスや三包(修理・交換・返品を保証するサービス)保障の面で弱みを抱えている。北京などでは保険会社と提携して「自動車三包保険」を打ち出す取り組みが行われている。業界関係者は、「三包保険」は並行輸入車購入コストの一部となるだろうとの見方を示す。

このほか、並行輸入車は車種が限られており、販売台数も高く見積もることはできない。並行輸入台数はディーラーが輸入するほど多くないため、輸入価格もディーラーより低くなることはない。また、並行輸入の車両の多くは中国市場向けに設計されていないため、輸入後にあちこち改造しなければならない。しかも並行輸入車はアフターサービスも完備されておらず、これに改装や保険などのコストを含めると、価格差は思ったほど大きくならないだろう。

魏氏は「自動車の並行輸入は、2つの方面に集中するだろう。1つ目は、国内で販売されていない最新の車種や、ユニーク・特殊な車種、つまりニッチ市場だ。もう1つは大排気量、高価格の高級車。ディーラーから見れば、3.0L以下の車を並行輸入するメリットはあまりない。価格差があまりないからだ」と指摘する。(編集SN)

「人民網日本語版」2014年11月8日


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