欧州と米国の夫婦の間で、結婚後の「再新婚」の式を挙げ、さまざまな誓いを立てることが流行している。これは欧米で数十年に渡り流行しているが、日本でも近年密かなブームとなっている。
【感謝を表現】
2011年3月の地震・津波・原発事故を経て、日本人は家族の絆を重視するようになった。一部の人は「再新婚」により、配偶者や家族に感謝を表現しようとしている。
小泉さんは東京都でホテルを経営しており、4月に再新婚の式を挙げ、式の当日、小泉さんの一家四人は礼服を着用し、親戚友人も招待した。小泉さんは手紙を読み、感謝を示した。
結婚後10年間のホテル経営を振り返り、小泉さんは妻の裕子(44)さんに感謝を示した。「明るく家の中を照らしてくれて、ありがとう。10年前、私は何も持たなかったが、あなたと娘が私に新しい人生を与えてくれた」
夫の言葉は、裕子さんを喜ばせた。彼女は、「感動させられました。夫はふだん、言葉数の少ない人なので」と述べた。娘たちも目に涙をためていた。
小泉さんは、「普段は大声で口にできないが、これは(感謝を示す)良い機会だ」と語った。
【新たな出発点】
大久保(57)さんと妻の弘子(59)さんも、4月にこのような式を挙げた。場所には、二人が最も好む料亭が選ばれた。夫婦は結婚20年後、牧師の前で「今から手を携えて歩み続ける」と再び宣誓した。
夫婦はどちらもバツイチだったので、風俗・文化の問題から結婚時に盛大に式を挙げられなかった。大久保さんは、妻が一生に一度だけでもウェディングドレスを着たいと願っていることを知ると、結婚式の流れに従い「再新婚」の式を挙げることを決定した。