中国教育部(省)が11日に明らかにしたところによると、中国はすでに、世界最大の留学生出身国、アジアでも重要な留学先国となった。「留学する中国人」「留学後に帰国する中国人」「中国で学ぶ外国人留学生」の三者の規模が同時に増大する傾向を呈している。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の統計データによると、中国人留学生数は世界一という。
教育部担当者は10日、「現在、中国の留学事業には、▽中国人留学生数が飛躍的に増加している ▽留学先は世界各地に分布している▽留学による効果・収益がだんだんと上昇している――という3つの特徴が見られる。統計データによると、1978年から2013年末までの中国の各種留学生数は累計306万人に達した。改革開放後、留学帰国組も大幅に増加、2013年には35万人に上り、今世紀初めと比べると約30倍に増えた。中国で学ぶ外国人留学生も、36年前には1200人ほどだったが、今では36万人に達した」と説明した。
中国人の海外留学であれ、外国人の中国留学であれ、中国の留学相手国は、単一的な傾向から多様化に向かっている。改革開放初期の海外留学先は、米国や日本など科学技術の先進国が中心だったが、2013年には、中国人留学生は世界100カ国以上に分布している。一方、中国で学ぶ留学生の出身国は、1950年代には東欧3カ国だけだったが、今では200カ国以上に拡大した。中国はすでに、学位相互承認・単位互換に関する協定を41カ国・地域と取り交わし、中国の教育の国際的影響力と吸引力は高まり続けている。